宮崎県日向市 成合へべす園の 日向有機へべす宮崎県日向市 成合へべす園の 日向有機へべす

まろやかな酸味とたっぷり果汁
料理にドリンクにちょうどいい万能へべす
まろやかな酸味とたっぷり果汁
料理にドリンクにちょうどいい万能へべす

アクセント系柑橘のなかでも際立つ柔らかな酸味と甘み

唐揚げ・天ぷら・酢の物などの調味料として、ビール・焼酎などのドリンクにシロップや香りづけなどに使われるアクセント系(小ぶりな)柑橘。果皮の色や果実の形で容易に見分けがつくレモンや柚子などと違い、ライム・カボスなどと共に、ここで紹介する宮崎県日向市原産の「へべす」は小ぶりで濃い緑色をしているため、パッと見た目には見分けがつきにくく、その違いが気になる方も多いでしょう。
基本的には味や生産地が異なるため、名前もそれぞれ違うのですが、大きさで比較すると「ライム>カボス>へべす」の順。レモン系の香りが強いものがライム、酸味のやや強いものがカボス、苦みがなくまろやかな酸味のなかに、青切りミカンのようなソフトな甘みを感じるのが「へべす」と思っていただければいいかと思います。

日向市原産の「へべす」が“万能調味料”と呼ばれるワケ

「へべす」は他の柑橘と違い、皮が薄く“種がない”のも特徴。そのため半分に切った果実はたいへん絞りやすく、手で軽く握っただけで果汁があふれ出します。ゴクゴクと飲めるほどほのかな甘みを持ち、しかも香りはしっかりと感じられるため、生産地である日向市では昔から酢の物の調味料として「へべす」を使用するほか、ラーメンやうどん・蕎麦などのダシやつゆの香り付け、肉料理のタレ、また焼酎などのドリンクにも使用。料理自体の味を崩さないまろやかな酸味、食欲をそそる爽やかな香味。味のバランスが非常に良く、どんな料理にもベストマッチする柑橘だからこそ“万能調味料”として親しまれているのです。

江戸時代末期に平兵衛さんが発見した日向市原産の「平兵衛酢(へべす)」

「へべす」の歴史は意外に古く、江戸時代末期に日向市在住の長曾我部平兵衛(ちょうそかべ へいべえ)さんという方が山の中で自生していた「へべす」を発見。自宅に持ち帰り栽培を始めたことから、この地域でのみ生産される果樹として定着。「平兵衛酢」と書いて「へべず」また「へべす」と呼ばれるようになったそうです。
ただ、「日向市原産とはいえ、実は生産地である宮崎県内でもまだ味わった事がない人がいるほど、まだ“へべす”の知名度は低いんです」と話すのは、成合へべす園・園長の成合利浩さん。
実は成合さんが父親の農園を受け継いだ約15年前でも、カボスやスダチなどに比べ知名度が低く「売れないし加工することもしていなくて、ぜんぜん生活にならなかった」と言います。
そのため成合さんら生産者は、「生産者だからこそ知る魅力」や「実際に使ってもらう事が大事」と、組合などに頼らず自ら美味しさや魅力、用途などを広めていくことを重視。一般の方や企業も参加する『へべすの消費拡大プロジェクト会議』を立ち上げPRを重ねた結果、メディアからの取材も増えるようになったとか。
その成果の一環は、いま東京・吉祥寺を中心に、居酒屋やバーなどで密かな「へべす」ブームを起こすほど、地元・宮崎県民も驚きの効果となって表れているのです。

JAS規格認定!無農薬で栽培された新鮮「へべす」をお届けします。

成合さんの農園で実る「へべす」は、日向の町並みとその向こうに青く拡がる日向灘を望む、小高い丘陵など全110アールの畑で南国の陽射しいっぱい浴びて育ちます。農薬を使わず大切に丁寧に育てられた実はJAS規格(日本農林規格)認定済み。成木1本につき約50kgほどの収穫はすべて手作業で行うため、暑さの厳しくなる夏は朝日の出る頃から仕事を始めるそう。皮が薄く、収穫2週間~20日ほどで黄色く変色してしまうほど繊細な「へべす」ですが、逆を言えば青々としたものほど新鮮かつジューシーな証拠でもあります。
「今後は県内はじめ日本全国のブランド果樹に肩を並べる存在にしていきたい。そのためには1人ひとりの生産者が直販できる時代になって欲しいし、地元原産のこの貴重な柑橘を受け継ぐ後継者を育てていく事も大事だと思っています」と成合さん。
約10年前に比べ成合さんら生産者の努力もあり、知名度とともに生産量も格段に飛躍したという「へべす」。「お客さんの反応を直に受けてきたからこそ気づきも得られる」と、ジュースやゼリーなどの加工品も増え、多くのリピーターを増やしているそうです。また、宮崎の酒造メーカーが売り出したリキュールはニューヨークで賞を獲るなど、今後ますますの拡がりも予想される日向の「へべす」。
獲れたての新鮮な果実をそのまま味わえるこの季節に、ぜひご賞味ください。